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諸事情により会議室で語ることはなくなったので、この辺に。

BAと言う事で犬の話。心暖まる話が希望だそうなので、そんな感じの話。ウチの部族が風と大地を信仰している事を覚えておくと、少し納得しやすいと思う。

この話は、そうだな。彼の忠義の一族に捧げよう。


…ごめん嘘。絶対捧げない。
その家には少し裕福な両親と、まだ幼い一人娘、そして一匹の子犬が住んでいた。

子犬は少女が森で迷子になった際に出来た友人で、迷い込んだ少女を里へと連れてきてくれた恩人でもあった。
少女はこの子犬が大好きになり、両親もその子犬をとても可愛がった。

一ついい事をしたら、その子犬の頭を撫でてやる。
それがこの家の習慣だった。

子犬はそれをとても喜び、この家族のために色んなことを覚えた。
この家族もそれをとても喜んだ。
芸を一つ覚えるたび、頭を撫でた。
夜と、留守を守るようになり、その度頭を撫でた。
賢いその子犬は、簡単なお使いも出来る様になった。
いつしか逞しく成長した彼は、この家の守り神のように見えた。

だがある日、一人娘が重い病に冒された。
様々な害を払い、多くの益をこの家にもたらしてきた彼も、これには太刀打ちできない。
それでも彼は、病床に伏せる娘の横にひっそりと付き従っていた。
娘はそれを見て安心したように、力無く彼を撫でた。
頭に手を乗せられた彼は、祈るようにずっと頭を垂れていた。

そんな日がしばらく続いた後の事。
治る見込みの無いと思われていた娘に回復の兆しが見え始めた。

まさに奇跡。数日の内に娘の身体から病魔は去り…

…その日、彼が倒れた。
娘と同じ病であり、病状はさらに深刻だった。

娘と家族は酷く悲しみ、衰弱していく彼に付き添い、撫で続けた。

「ありがとう。本当にありがとう」

娘はそう言って、心を込めて撫で続ける。
撫でられ続けたその身体は、いつしかその色を失っていき…

最期を悟り、娘の口付けを受けた彼は、風に融けて、消えた。
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コメント
この記事へのコメント
ラムちゃーんw
∑わあっ、なんだか見習うべきわんこの勇姿がっ

ラムちゃんは本当にすてきな文を書くね。
静かで落ち着ける空間。
なゆもここでちょっと大人のイロイロを学んどこうw

というわけでこっちからもリンクいただきましち!!!
忠義の一族ってひょっとしてなゆんちのコトかなあ、ちょっとドキッとしてしまった…∑ってでも捧げないのかYO(笑)

ではでは、これからもちょくちょく通わせてもらうねw
2005/06/16(Thu) 21:30 | URL  | なゆ #nLQskDKw[ 編集]
大人のイロイロかどうかは知らない。でも学ぶものがあるなら光栄だな(笑

忠義の一族の知り合いなんて私は一人しかいない。

まぁ捧げない理由は後述。というか語るときにカンペにした資料を参照。
2005/06/17(Fri) 08:37 | URL  | ラムタム #V0sVL5lk[ 編集]
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