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視覚を闇の中へと落とす。
両手で握った鋼の感触だけを思う。
自分にとっては馴染み深い武器の一つ。
いや、馴染み深かったというべきか。一年ほど前の勝負に敗れた時からほとんど握っていないそれは、懐かしい重みとかすかな違和感を同時にもたらす。

何度か軽く振り、違和感を徐々に身体に馴染ませる。
頃合を見て

瞑った目に力を込め、神経を鋭く尖らせていく。
風の音を、空気の感触を、一つ逃さず捉えられるように。
極限まで集中し目の前の球体を思い、描く。
ただそれだけを考え、それだけを捉えられるように。

す、と息を吸い込む。

その一点に向けて大きく踏み込み、手にした戦斧を大きく振りかぶる。
その一点。その球体。刃がそれを噛み、赤が弾ける、ただそれだけをイメージ。

「るぅぅぅぅぉぉぉおおおおおおッ!!」

真っ直ぐに振り下ろす。
破砕音とともに確かな手応え。


目隠しを外したそこには、砕かれたそれが真紅の中身を晒していた。


要約:クラトがスイカを持ってきた。
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