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もう一つの夢。
ろくでもない最期。

因果の話はあいつが居る時にしておきたかったんだがな。


アハハ、いいぞ、やれ。お前の力を見せてやれ。

黒い獣が水場を蹂躙していくのを清清しい思いで眺める。

これはボクが作った、ボクのオモチャ。
力を欲した生き物達に少しずつ力を与えて、混ぜ合わせた獣。
姿かたちは竜を模した。生ける獣の中で最も強きもの。神をも脅かす存在。
ボクの作ったコイツはきっと神だって殺せる。 フフフ。

さぁ、この辺に居たのはあらかた殺しつくしたかな。喉の渇きも癒えたろう。
次は食事か。
人間…決めた、フフ。お前が食うのは人間だ。
霊長などと名乗る愚かな生き物。
お前が食うのにこれ程ふさわしいものも居まい。

行け。食い尽くしてやるんだ、アハハ。

+++

…?
何だ、お前。
ボクに逆らうのか?

お前はボクが作ったんだ。お前はボクのなんだ。言うことを聞けよ。
全く、ボクを誰だと…っ!?

お前…お前。ボクに、牙を?

…許さない。
許さない。許さない。許さないからな。
オモチャの分際で…!!

+++

こいつがいい。
あの竜に追い立てられた哀れな雄牛。こいつを使って思い知らせてやる。
失敗作には死を。 死を。あの存在を許してはおけない。

あれは、生かしておくわけにはいかない。

雄牛の中へと入り込み、速やかに取り込んでやる。
脆弱な身体だ。ボクが宿るには、ボクが降りるのにはこれでは足りないだろう。
作り変えなくては。
炎の熱に耐え得る毛皮に。
あれに追いすがれるだけの肉と骨に。

数日の時を経て、変質は終わった。

元の姿を遥かに超える雄雄しさ。ボクがじきじきに降り立った、その証明のような優美さ。
汚らわしき黒を殺す白銀の輝きを纏い、あれの巣食った地へと駆ける。

殺してやる。
壊してやる。
思い知らせてやる。
アハハ。

+++

咥え上げられたまま、炎を直接浴びせかけられ、胴は爆散してしまった。
…首だけとなって地面を転がる。

ちくしょう。ちくしょう。ちくしょう。体が死んでいく。
まさか。こんなことって。 あぁ、もう出られない。ここで。ここまでなのか?

ハハ、アハハ、ボクが。ボクが…


…あれは、人間共?
何を考えている、それは…ボクが作って、ボクを殺したものだぞ?
お前らなんかにどうにかできるものじゃないんだよ。

何だよ、見下ろすな。

…ボクと同じ、銀の髪?
生意気だな。人間の分際で。

ああ、ちくしょう。

終わりか、アハハ。アハハ、ハ…
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